赤い流れ星3
*
「それじゃあ、気を付けてな。
また連絡するからな!」
私とアッシュさん、野々村さんは各々タクシーを拾っておじいさんと別れた。
「アッシュさん…ちょっとお願いがあるんだけど…」
タクシーの中で、私は小さな声で話しかけた。
「なぁに?」
「あのね…おじいさんにスマホ買ってもらったこと…兄さんには黙っといてほしいんだ。」
「え…?
……あぁ…なるほどね。
カズは頭が堅い所があるから、確かに良い顔はしないかもしれないね。
……OK!大丈夫だよ、黙っとく。」
「ありがとう、アッシュさん。」
良かった。これで安心だ。
野々村さんには家に着いてからメールしよう。
兄さんはきっと今日は仕事で遅くなるだろうし、あんなことがあったんだから今日のことをわざわざ話題に出すこともないだろうし、出たらとりあえず料理の話でもしておけば良い。
あぁ、早く帰ってスマホを触りたい!
大好きなキャラクターのカバーのお陰で、持ってるだけで嬉しい携帯になってしまった。
本当に可愛いよなぁ…
バッグの隙間からスマホをのぞいて、私はこみあげる嬉しさを堪えるのに必死だった。
「それじゃあ、気を付けてな。
また連絡するからな!」
私とアッシュさん、野々村さんは各々タクシーを拾っておじいさんと別れた。
「アッシュさん…ちょっとお願いがあるんだけど…」
タクシーの中で、私は小さな声で話しかけた。
「なぁに?」
「あのね…おじいさんにスマホ買ってもらったこと…兄さんには黙っといてほしいんだ。」
「え…?
……あぁ…なるほどね。
カズは頭が堅い所があるから、確かに良い顔はしないかもしれないね。
……OK!大丈夫だよ、黙っとく。」
「ありがとう、アッシュさん。」
良かった。これで安心だ。
野々村さんには家に着いてからメールしよう。
兄さんはきっと今日は仕事で遅くなるだろうし、あんなことがあったんだから今日のことをわざわざ話題に出すこともないだろうし、出たらとりあえず料理の話でもしておけば良い。
あぁ、早く帰ってスマホを触りたい!
大好きなキャラクターのカバーのお陰で、持ってるだけで嬉しい携帯になってしまった。
本当に可愛いよなぁ…
バッグの隙間からスマホをのぞいて、私はこみあげる嬉しさを堪えるのに必死だった。