好きって言って
一人でコンビニでタバコを買っているとケータイが鳴った

知らない番号だ


「はい?」


「あ、藍子?俺、捺輝だけど」

「なっちゃん?なんで?誰のケータイ?」

「あー俺の電池キレたから真実のから」


真実はあなたが好きなんですよって言いたくなる


「で、なに?」

私は少し冷たく言った


「なんで藍子怒ってんの?」

「は?怒ってないよ」


「今から俺もコンビニ行くわ。待ってて」


そう言ったあなたは電話を切った


私はすぐに真実の番号を消した
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