リンゴジュースのあなた
「はい。これあげる。」
また、リンゴジュース。
私の一番好きな飲み物。
「いいですよ…沢山もらったんで…」
「気にすんなよ。やる。」
ちょうど喉かわいたしな~
「すみません。ありがとうございます…」
ストローを差して飲んだ。
晴さんは微笑みながら私を見ている。
やっぱり、私には我慢できない。
これ以上好きにさせないで。
「もぉ、私の所に来ないで…」
「どうして??……嫌だったか???
気持ち…悪かったか??」
違うの。そうじゃないの。
「これ以上あなたに……」
のめり込みたくない。
って、言うのは止めておこう。
「気持ち悪くなんてないです。
彼女。怒りますよ???」
私なりに微笑んで屋上を去ろうとすると
グイッ
「きやぁっ」
いきなり抱き寄せられた。