リンゴジュースのあなた
―――――――
「毎日見ててあきないの???」
梓は不満気に聞いてくる。
「うん。あきない。」
ここから見ててわかったこと、
いくら女の子から話しかけられても
全くの無視…それを貫き通してる。
私が話しかけられたのって…奇跡??
それで、気になることが一つ…
「ねぇ梓??どうして晴さんはいつもあのベンチに座ってるの???」
「あぁ…それは、彼の優しさだよ??」
梓は話しだした。
梓の話しによると
教室にいると人が集まりすぎて
クラスのみんなに迷惑がかかるらしい。
だからわざわざ中庭のベンチに座る。
「じゃぁ…とってもいい人なんだ。」
私は呟いた。
ますます惹かれてく。
モテるの、わかるよ…。