リンゴジュースのあなた
そろそろ休み時間も、終わりか。
「梓~教室行こっ」
「あっもぅ時間なの??
なんか香澄って不思議だね~
なんか晴さんと一定の距離っていうか…
ん~芸能人として見てるって感じ??」
あっ…当たり。
「決めたから。」
彼は、みんなの…アイドルだから。
所詮私が話しかけたって無視。
ね??傷つきたくないから…
私は初めから、何もしない。
彼は、アイドル。
私は、ファン。
そんな関係のままって決めたの。
「ふぅん…私はいけると思うんだけどな~…」
梓はぶつぶつ言ってる。
いや、違うよ。
保健室のことは、偶然。
さっき目が合ったのは、偶然。
偶然に偶然が重なって…奇跡がおきたんだよ。きっと。