Only
気持ちのいい朝。
空は快晴。
いつもより目覚めがいい気がする。
制服に着替えて、一階のリビングまで下りていく。
「おはよう。今日は珍しく目がパッチリだね?」
お母さんがニコニコしながら言う。
いつもなら、目が開いてんのか開いてないのか分からないあたし。
確かに大違いだ。
「今日は何か目覚めがいいの」
「なーに、彼氏と誕生日デート??」
「デートじゃないってばー」
…今日のお誘いはデートなのか??
まあ、いっか。
一緒にいられるんだし。
「デートはいいけど、あまり暗くならないうちに帰ってきなさいね?」
「はーーい♪」
髪をゆるく下でツインテールにして身だしなみおっけー。
忘れ物がないか再度確認。
「行ってきまーーす」
軽い足で家を出た。