Only

アイツ、確かホール掃除だったな…

結構時間かかるだろーな。

…そんなこと考えていると。

「悪ぃ、待たせて」

と息をきらせた光がやってきた。

「え!?掃除もう終わったの??」

「班のメンバーに大急ぎでやるよう協力してもらった」

…そこまでしなくても待てるのに。

でも何だか嬉しくて、

「へへっ」

と笑ってしまった。

「何にやけてんだよ」

光に頭をコツンと叩かれる。

「何か…嬉しくて」

「ばーか。じゃ、行くか」

「うん!」

校門を出て、光の家へと向かった。


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