Only

「な…っ、あなた、まさかあの…!!」

お義母さんが血相を変えてあたしを睨みつける。

「おい…やめなさい。この子は関係ない。ごめんね、輝ちゃん」

「嫌よ、出てって!!顔も見たくない!!」

お義父さんがお義母さんの肩を掴んで抑えると同時に、

光があたしを庇うように前に立った。

「いきなり何なんだよ!!?」

「光。とりあえず輝ちゃんを家まで送りなさい。本当にごめんな、輝ちゃん…」

「行くぞ」

光に手を引かれて、ベランダを出る。


‘‘出てって!!顔も見たくない!!”


あたし…何かしたのかな?

頭の中が真っ白になる。

ただただ、お義母さんの言葉が頭の中でエンドレスにリピートされるだけ…


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