Only

「どうしたの?こんな時間に…」

まだちょっと息が整っていない光に駆け寄る。

「ちょっと…話したくて。ここじゃあれだから…公園行くか」

光に連れられて歩き出す。


着いたのは家のすぐ近くの公園。

ベンチに2人並んで座る。

「てか、ここまで走って来たの?」

「まあ…な。父さんから話聞いてさ、
輝に教えたいことがあったから…」

光の顔がくもった。

…多分、聞かされたんだろう。

親の、恋愛事情を。

これはあたしも…お母さんに聞いた事を言うべきかな。


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