Only
それからしばらく、動く気にもならなくてベッドでゴロゴロしていると。
誰かから着信があった。
優奈からだ。
「もしもし?」
「ちょっと、聞いたよ。…光と別れたんだって…?」
「うん…」
「パンクしてるんでしょ、どうせ。…今から輝ん家行ってもいい??」
「うん。来てー…あたし、もう限界。」
本当は誰かに相談にのってもらいたかった。
でも、親の再婚の話なんて、持ち出せるわけがなくて。
…優奈には助けてもらってばかりだなあ…。
弱い自分が情けない。