さくら町ゆめ通り商店街~小さなケーキ屋さん~
「で、どうなるの? 裕太は、中学校卒業したら就職?
あたしは? 学校やめて、どっかのフーゾクで働くの?」
裕太は、弟だ。
父の顔が、すうっと、青ざめた、と、思うとみるみる真っ赤になり……
「アホか!」
ふすまが、びりびりとゆれるほどの大声で怒鳴った。
「アホか、お前は。だれがそんなことを言った。
バカ野郎。学校には、きちんと行け!」
(なんだ、そうか)
ほっとしたような、拍子抜けしたような気分……
あたしは? 学校やめて、どっかのフーゾクで働くの?」
裕太は、弟だ。
父の顔が、すうっと、青ざめた、と、思うとみるみる真っ赤になり……
「アホか!」
ふすまが、びりびりとゆれるほどの大声で怒鳴った。
「アホか、お前は。だれがそんなことを言った。
バカ野郎。学校には、きちんと行け!」
(なんだ、そうか)
ほっとしたような、拍子抜けしたような気分……