さくら町ゆめ通り商店街~小さなケーキ屋さん~
「パパ、優しかったね。パパは、きっと怒鳴りつけるんじゃないかと、思ってたのに」
「いやー、オレも、昔、近所の柿の実をくすねたことがあって……。
それも、一つ二つじゃなくて、柿の木の半分くらい、ごっそりと持って行って……。
そのとき、オレの親父からは、めちゃくちゃ怒られたけど、柿の木の持ち主は、案外寛容だった。ありがたかったよ。今から思うと」
「へえー、そんなことがあったんだ。
……あのお母さん、あの子を抱きしめていたね、ああやって抱きしめていてやれるなら、
あの子は、大丈夫だよ」
「いやー、オレも、昔、近所の柿の実をくすねたことがあって……。
それも、一つ二つじゃなくて、柿の木の半分くらい、ごっそりと持って行って……。
そのとき、オレの親父からは、めちゃくちゃ怒られたけど、柿の木の持ち主は、案外寛容だった。ありがたかったよ。今から思うと」
「へえー、そんなことがあったんだ。
……あのお母さん、あの子を抱きしめていたね、ああやって抱きしめていてやれるなら、
あの子は、大丈夫だよ」