さくら町ゆめ通り商店街~小さなケーキ屋さん~
昔、重蔵の中学校で先生をしていた城之崎春子さんもやってきた。
店に入ってくるなり、
「村中くん! あなた、立派になったわね」
と、重蔵に抱きつかんばかりだ。
「城之崎先生……」
父は、30年前にタイム・スリップして、真っ赤になって照れていた。
「あなた、いつも、私の授業のじゃまをしていたわねえ。あなたのクラスは、授業にならなかった」
「うわあ……すみません」
小さくなる父。
「いいのよ、いいのよ」
意外なほど貫禄のある春子さん。
店に入ってくるなり、
「村中くん! あなた、立派になったわね」
と、重蔵に抱きつかんばかりだ。
「城之崎先生……」
父は、30年前にタイム・スリップして、真っ赤になって照れていた。
「あなた、いつも、私の授業のじゃまをしていたわねえ。あなたのクラスは、授業にならなかった」
「うわあ……すみません」
小さくなる父。
「いいのよ、いいのよ」
意外なほど貫禄のある春子さん。