さくら町ゆめ通り商店街~小さなケーキ屋さん~
「ウチが楽屋なわけ?」
「ウチは、ステージから遠くないし、裕太のこともあって、『志研とおる』なんて、縁起いいだろ。この居間を使わせればいいからな」
「ま、いいよ。ぼくは、どうせ自分の部屋にいるもん」
肝心の裕太は、興味がないようだ。
「あたしも、別にいいや。店にいればいいし」
「よし。そういうことにしよう……
それから、実可子、花束贈呈、頼むぞ」
「え?」
「かわいい女の子に花束を渡してもらおうということになって……増田屋が、そんなら、果林堂の実果子ちゃんだろ~って。かはは!」
単純な父は増田屋さんの言葉を信じ切って、にたにたしていた。
「ウチは、ステージから遠くないし、裕太のこともあって、『志研とおる』なんて、縁起いいだろ。この居間を使わせればいいからな」
「ま、いいよ。ぼくは、どうせ自分の部屋にいるもん」
肝心の裕太は、興味がないようだ。
「あたしも、別にいいや。店にいればいいし」
「よし。そういうことにしよう……
それから、実可子、花束贈呈、頼むぞ」
「え?」
「かわいい女の子に花束を渡してもらおうということになって……増田屋が、そんなら、果林堂の実果子ちゃんだろ~って。かはは!」
単純な父は増田屋さんの言葉を信じ切って、にたにたしていた。