さくら町ゆめ通り商店街~小さなケーキ屋さん~
2 潤一
潤一さんが、姿を現した。
青いTシャツ。細身のジーンズ。
髪は染めていない。
「どうしたの?実可子ちゃんの家が大変だって?」
(こうなったら仕方ない。「まないたの上の実可子」ってやつ)
店の事情を説明した。
潤一さんは真剣に、うなずきながら聞いていた。
表情から、妹の友人の深刻な経済問題を聞かされた緊張感がひしひしと伝わってきた。
(相変わらずまじめなヒトだな)
あたしの話が終わると、潤一さんは大きく息をついた。
「はあ……実可子ちゃん、大変だったね。びっくりしたね。僕も、びっくりした。
そうなんだ。支店を……。でも……うーん、そうだね、安心して。」
潤一さんは、少し考えて、話し始めた。
青いTシャツ。細身のジーンズ。
髪は染めていない。
「どうしたの?実可子ちゃんの家が大変だって?」
(こうなったら仕方ない。「まないたの上の実可子」ってやつ)
店の事情を説明した。
潤一さんは真剣に、うなずきながら聞いていた。
表情から、妹の友人の深刻な経済問題を聞かされた緊張感がひしひしと伝わってきた。
(相変わらずまじめなヒトだな)
あたしの話が終わると、潤一さんは大きく息をついた。
「はあ……実可子ちゃん、大変だったね。びっくりしたね。僕も、びっくりした。
そうなんだ。支店を……。でも……うーん、そうだね、安心して。」
潤一さんは、少し考えて、話し始めた。