さくら町ゆめ通り商店街~小さなケーキ屋さん~
店の前で。厨房で。
1人で。家族と。
笑顔で。怒った顔で。
ケーキのトレイを手にして。
麺棒を、ヌンチャクのように持って。
最後に、みどりさんとふたりで2ショット写真まで撮られた。
これは、どうみても、みどりさんの個人的な趣味だろうが。
「ありがとうございます」
みどりさんは深々と頭を下げた。
「商店街について、いろいろと知りたいんですが……今後の計画とか……」
「じゃ、商店主会の会長のところに行きましょうか」
みどりさんと父は、カメラマンを後ろに従えて、連れだって歩いていった。
あたしたちは、ボー然としながら彼らの後ろ姿を見送った。
「パパをステキという人が、ママ以外にいたんだね」
「ママも、最近はパパをステキなんて思わないけど」
「ぼくらは、キセキを目撃したんだね」
1人で。家族と。
笑顔で。怒った顔で。
ケーキのトレイを手にして。
麺棒を、ヌンチャクのように持って。
最後に、みどりさんとふたりで2ショット写真まで撮られた。
これは、どうみても、みどりさんの個人的な趣味だろうが。
「ありがとうございます」
みどりさんは深々と頭を下げた。
「商店街について、いろいろと知りたいんですが……今後の計画とか……」
「じゃ、商店主会の会長のところに行きましょうか」
みどりさんと父は、カメラマンを後ろに従えて、連れだって歩いていった。
あたしたちは、ボー然としながら彼らの後ろ姿を見送った。
「パパをステキという人が、ママ以外にいたんだね」
「ママも、最近はパパをステキなんて思わないけど」
「ぼくらは、キセキを目撃したんだね」