短編*キミ×ボク=?
あの後、俺は走って
自分の家に向かい
急いで自分の部屋に駆け込んだ
母『りょーうーたー!
ただいまぐらい言いなさいって...え?
どうしたの』
「別に何もねぇよ」
正直、こんな姿を見せたくなかった
母『涼太、泣いてるよ
何かあったの』
俺泣いてんのか情けねぇな...
母の優しい指が涙をぬぐい
落ち着きを取り戻した
「ごめん...助かった」
母『いいのよ。で、どうしたの
もしかして恋ですかっ!!』
「まあそんな感じ」
母『頑張りなさいよ?
恋は楽しんだ者勝ち、じゃあ
夕飯作ってくるから♪』
「え、ちょ...」
俺の母は少し可笑しい
だかそんな母を憎めないのはきっと
心のどこかで大切に思ってるのだろう