短編*キミ×ボク=?

涼太side

「...はよ」

階段を下りキッチンで
料理をする母が俺の声に気付き

母『おはよー。ご飯出来てるから
早く食べてねー』

時間を見ると7時40分
あと20分で憂希が来てしまう

いや、来てくれるのかすら分からねぇ

今日は俺が迎えに行くか

そうと決まれば早かった
朝飯を急いでくって支度を整え
時計を見ると7時50分

よし間に合った

「いってきます」

母『いってらっしゃい...あ、涼太
今日は雨降るらしいから傘!』

「さんきゅ!!」

素直に傘を受け取り
憂希の家に向かう

っていってもすぐ隣だから
あんま意味ねぇけど

憂『いってきまーす』

憂希が家から出てきた
いつもより可愛いのは気の所為かな...
なんて考えてると
憂希が目を見開いてこちらを見ていた

「おはよう」

憂『う、え?あ、おおおはよう』

「行こうぜ」

憂『う、うん...』

「あ、そういや...一度しか言わないから
よく聞けよ。今日のお前すげぇ可愛い」

憂希の顔がゆでダコみたいに
真っ赤になった

憂『嬉しいけど恥ずかしいからやめて...』

そういや憂希は恥ずかしがり屋だったな

「ごめんな」

そう言って頭を撫でてやると
今度は怒ったように

憂『小さい子扱いしちゃダメだよ!!』

そんな会話をしているうちに
もう学校に着いてしまった

「授業だりぃな...」

憂『寝たらダメだよ?!
りょーちゃん、真面目にすれば
テストで1位なのに....はぁ...』

「うっせぇよ、じゃあ放課後な」

そういって
俺が向かったのは保健室

真面目に授業受けるとか無理だな...

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