【短編】いつも側に
入学して人見知りな私に一番に声をかけてくれた。
゛ねぇ!私、千夏って言うの!あなたは?゛
゛私、優美…゛
゛同じ班だし仲良くしようね!゛
千夏の第一印象は明るい子。
しばらくして、千夏と親友になった私は拓真の友達、壱吏くんとも仲良くなっていった。
そんなある日。
゛ねぇ、優美って拓真の事好きでしょ゛
゛ンッ!!ゲホ、ゴホッ!!゛
゛うわぁ、図星ね゛
思わず飲んでいた飲み物を喉に詰まらせて咳が出てしまった。
てか、急に何を言い出すかと思えば…
゛好きって言わないの!?゛
゛言えないよ。てか、向こうは幼なじみとしか思ってないし…゛
゛えー、そうなの?゛
つまんなさそうにブーブーと喚く千夏。
人の恋路の何が不満なのよ…