【短編】いつも側に



入学して人見知りな私に一番に声をかけてくれた。



゛ねぇ!私、千夏って言うの!あなたは?゛

゛私、優美…゛

゛同じ班だし仲良くしようね!゛



千夏の第一印象は明るい子。


しばらくして、千夏と親友になった私は拓真の友達、壱吏くんとも仲良くなっていった。


そんなある日。



゛ねぇ、優美って拓真の事好きでしょ゛

゛ンッ!!ゲホ、ゴホッ!!゛

゛うわぁ、図星ね゛


思わず飲んでいた飲み物を喉に詰まらせて咳が出てしまった。

てか、急に何を言い出すかと思えば…



゛好きって言わないの!?゛

゛言えないよ。てか、向こうは幼なじみとしか思ってないし…゛

゛えー、そうなの?゛


つまんなさそうにブーブーと喚く千夏。

人の恋路の何が不満なのよ…


< 28 / 32 >

この作品をシェア

pagetop