BULLET for MY VALENTINE
そんな私が再び神父となり、愛を語る……なんて陳腐な物語の設定だろうか。


エリックは青年実業家で、かなりの成功をしているらしい。

ダーナはその幼なじみ。



彼らは戦争を知らない。とても幸せなことだろう。彼らの両親が来てないということは、彼らは孤児だ。


その彼らを取り巻く醜い古肉の塊共は、戦争を生き延びた本来、死ぬべき戦争の元凶だ。戦争という金に躍らされた哀れな亡者。


愛を売ってしまった、どうしようもないやつらだ。


新郎新婦と肉塊共、愛が真逆な者達の集い……


吐き気を催す程の気持ち悪さを覚えるのは、この祭壇に立つ私だけだろうか?


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