BULLET for MY VALENTINE
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「なあ、どうにかしろよアイツ。ずっと壁に向かってぶつぶつ呟いてるぞ」


「放っとけよ。どうせもういなくなるんだ」

二人の看守がその様子を見て眉をひそめていた。



死刑囚の独房に、ずっと君の悪い声が響いていた。


一時間後、その声は永遠に途絶えた。
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