彼とバスケと私
「あと………翔樹。
スリー1本も決めてないよ。
決めるんでしょう?この試合中に。
打つときの姿勢、まだ直ってないよ。
今まで直ってた時もあったんだからできるよ。
頑張って」
そう伝え終わると同時に、休憩が終わった。
5人はコートに入っていく。
「翔樹」
私の前を通った翔樹を呼び止める。
「ちゃんと翔樹のこと見てるから。
だから………スリー、絶対決めなさいよ」
真っ直ぐに、目を見て伝える。
翔樹が頑張ってたことをしっているから。
絶対、絶対に決めてね。
この試合で……。
翔樹は、ニッと笑いコートに入っていった。
最後の10分。第4クォーターの始まりだ。