彼とバスケと私
1人顔を赤くして、すぐそこにあったクッションに顔を埋める。
でも、ピコンというLINEの通知を知らせる音を聞き、ガバッと起き上がった。
LINEを開いてみると、
『ついたよ』
と翔樹からの短いメッセージ。
でもそれは、私を嬉しくさせるのに十分なメッセージ。
すぐに鞄を持ち、「いってきます!」とお母さんに声をかけてから家を出た。
そこには、スマホをいじっていた翔樹がいて…。
「おはよう」
そう微笑むと、同じように
「おはよう」
と微笑み返された。