彼とバスケと私
「和也先輩の気持ちは本当に嬉しいです。
でも……私は翔樹が好きです。
すみません……」
本当に、好きになってくれたことは嬉しかった。
でも、私には翔樹がいるから。
翔樹が、こんなにも大好きだから……。
私は、この告白を受けることは…ない。
「うん、ありがとう。
俺、頑張って次探すな」
「はい…。応援してます」
和也先輩は、ニコッと笑ったあと、くるりと体の向きを変えて、
「翔樹ー」
と大きな声で呼んだ。