彼とバスケと私
「このメンバーでこうやって打ち上げをするのは、きっと今日が最後だ。
話しまくって騒ぎまくっていい思い出にするぞーー!!」
「「「おーー!」」」
和也先輩の雄叫びに、皆が一気に盛り上がる。
このノリのいいチーム、本当に大好き。
このチームでいると、楽しくて楽しくて仕方ない。
でも……3年生は、もうここから居なくなってしまう。
キャプテンで引っ張ってくれた和也先輩も、
目立たなくても裏で支えてくれてた澄斗先輩も、
お姉さん的な存在で、皆のお世話をしてくれていた奈実先輩も。
3年生は、いなくなる。