彼とバスケと私
「まーまー、2人仲良くお話して下さいな!」
ニヤニヤと笑いながら私と翔樹を隣合って座らせると、奈美先輩の隣へと自分は座り、こちらを見て微笑んだ和也先輩。
そのまま2人で話しているところは、本当にお似合いに見える。
微笑ましいなって思って見ていると………
「そんなに和也先輩気になる?」
「え?」
少し不機嫌そうな翔樹。
「さっきだって2人でどっか行ってたし。
ずっと和也先輩見つめてるし…」
え、なんかそれって……それって………
「………もしかして…嫉妬…?」
私の言葉にピクっと反応して、顔が赤くなってる………。
え、なにその反応…。
まさか……本当に?
「………嫉妬して、悪いかよ…。
彼女がそんなことしてたら嫉妬もしたくなるよ」
……や、やばい………。
私今、すっごくドキドキしてる。
嫉妬する翔樹が可愛くて…。
しかも、嫉妬してくれてることが嬉しくて……。
さっきの言葉を聞いて、胸がキュンと音をたてる。