彼とバスケと私
「休憩の時、来てたヤツは…?」
休憩の時……?
「あぁ、杉田くん?ただの友達だよ?」
「え、じゃあ呼び出しは?」
「あれは、杉田くんに友達になってって言われたの」
私の言葉を聞くなり、頭を抱えてしゃがみこんだ翔樹。
「なんだよ、俺の勘違いかよ……」
はぁーっと溜め息をついた彼を見て、聞きたかったことを口にしてみる。
「ねぇ、翔樹。
ずっと不機嫌だったけど…何かあったの?」
そう聞いた私に、翔樹と、いつの間にか近くにいた奈実先輩と拓は驚いた顔をする。
おまけに「は?」と声を揃えて。