彼とバスケと私
「何か……あったけど、解決したからもう大丈夫だよ」
眉を下げて、困ったような、呆れたような表情で私の頭を撫でる翔樹。
ほんとかな?
でも、いつもの翔樹に戻ってるから大丈夫かな。
「そっか!よかったー」
いつもと全然様子が違うから心配したんだよ
とほっと一息吐きながら言う。
「ごめんな」
といって、翔樹はまた私の頭を撫でる。
私、背高い方なのに…。
なんか最近よく頭撫でられてるよね。
地味に恥ずかしいのに、誰も気づかないのか相変わらず撫でられてるし……。