僕達は何度も恋をする
楽しそうに会話をする二人の間に入れずに、私は何が楽しくてやっているのか、よく分からないスロットのボタンをポチポチと押していた。

学校も行かず、バイトと、玲奈とこうして遊ぶ毎日。

そんなある日、突然、恋の雷が堕ちた。








「…けど」


後ろの方で、男の子の声が聞こえた。


ゲームセンターの雑音であまりよく聞き取れなかったし、私は気にせずスロットを打っていた。


「あのさ!」

と、肩を掴まれビクッとなる体。


「えっ!?私!?」

驚きすぎて、目を見開いて後ろを振り向いた。


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