月光-ゲッコウ-

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あ…れ?


ここどこ…?



「千歳ッ!目がさめたのか!?」


社長…!?


や…何?


ここどこ?


「ここは病院だよ。急に意識がなくなるからびっくりした。」


病院?


そうだ。


社長室で社長に強引に抱かれそうになって…


意識が遠退いたんだ。


助かった…


「千歳の相手は加雁くんだったんだな?」



優しく社長が問う。


もう怒ってない?


わかってくれた?


社長の問いにうなずく。


「加雁くんとは…いつからだ?」


『気持ちを確かめ合ったのは、昨日です。だから、社長とは…』


え?


あたしが言う前に、社長の笑い声で遮れられた。


何?


なんでわらってるの?


「そうか。ならば、私の子で間違いないな?」



え?


「子が…出来ているそうだ。」


子が…出来ている?






あ…え…


に…ん…しん?




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