x34g
「綾子!!大丈夫?!」

種は綾子に駆け寄った


「大丈夫よ、種は?」


綾子は手をさすりながら尋ねた。


「うん、大丈夫…なんだったんだろう?」


種は投げ捨てた携帯に近づいた


「気をつけて、種」

綾子は心配そうに種を見守った。


が、種が覗きこんだ携帯は、かわいい猫の待ち受けの、いつもの綾子の携帯に戻っていた。



「いつもの綾子の携帯だ……」


種は拾い上げてひらひらと綾子に振って見せた。
< 16 / 38 >

この作品をシェア

pagetop