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「綾子の気持ちはわかるけど……」


「おばあちゃんは綾子の為にあのメールを書いて危険を教えてくれたんじゃないのかな?


それなのに綾子まで危ない目に合ったら……」


種はうつむきながら悲しそうに言った。


「ね、処分しよ?おばあちゃんの事は別のとこからだって調べられるし。」


種は綾子を諭した。


「綾子になんかあったら私………」


種は潤んだ瞳で綾子を見つめた


その真剣な眼差しを見て綾子は静かに頷いた。


「おばあちゃんの遺言だもんね、守るわ」

綾子は携帯を撫でながらそう言った。


「種には絶対、心配かけないから。安心して?」

綾子は柔らかに微笑みながら種の手を取った。
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