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「あっつーーい!」


照りつける日差しの中、少女は制服のシャツをひっぱりながらだるそうにこういった


「毎日こーも暑いとやる気なくなるわー」

少女の名前は生島 種(いくしま たね)

今年大学生になったばかりだ


「種、大げさだよ、今日はまだ36度だよ?」

「だって暑いんだもん」

「先週みたいに非難令がでて、外歩けなくなるよりいいじゃない」


先週も二人はこうしてウィンドーショッピングをしながらうろついていたのだが、気温が50度近くにあがりかけ、避難令がでた為、すぐに建物内に避難して、1日を無駄に費やしたのだった


「おばあちゃんたちの頃は夏でも夜は涼しかったくらいだっていうのに、今は春でこれだもんね」
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