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「僕は……君の携帯電話。」

男の声は…いや男らしき声はそう告げた。


携帯電話がしゃべってる？


そんな馬鹿な話…


「そんなバカな話！あるわけないじゃない！」

種は怒りと焦りをぶつけた。


ふざけてる。


ふざけてるとしか思えない！


でも……


着信は明らかに種の携帯だった。



「…そういうと思ったよ。でも事実なんだよ」


優しい声でそういった。

「こんなことだってできる」


その瞬間、種の携帯は勢いよく揺れ動き、種の手から飛び出した。