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「種ー!!遅刻するわよー!!」


種の母親の甲高い声が家中なり響いた。


「あらあんた、机で寝てたの?だらしないわねぇ」

なかなか降りてこない種を母親は部屋まで迎えにきた。


種はレポートを枕に、机でぐっすり眠っていたようだ。


レポート……そうだレポート!!


慌てて目を通す。


そこにはみみずを這うような字だが、ちゃんとしたレポートがかきあがっていた。


「……よかったぁ。」


種はほっと胸をなで下ろした。


「さ、ご飯にするから、下に降りてらっしゃいね」

母親はそう告げるとパタパタと一階へと降りていった。
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