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「……………種、聞いてる?」



綾子の声で種ははっと我にかえった。



ここは…学校だ。


正直種はどうやって学校に来たかも、今の時間まで何をしたのかも、ほとんど覚えてなかった。


「ご、ごめん……」

「朝からずっとそんな調子だね、なにか…あった?」


綾子は心配そうに種を覗き込みながら聞いた。


『うん、昨日夜中に携帯がしゃべりだして、綾子を助けろって。信用できないっていったら、明日のニュースの死亡予告をしだしたのよ?笑っちゃうよねー』



なんて言えるわけがない。


「なんでもないよ?大丈夫、レポートが終わらなくて徹夜してたから眠くって」


種はわざとらしくあくびをして、その場をごまかした。


そんなことより、綾子に聞かなければ。


祖母の事でなにかわかったのか、危ない事はしていないか。


「そういえば最近、おばあちゃんの事の成果を話し合ってないけど、なにかみつかったりした?」

種はできるだけ軽く、綾子に質問した。
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