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「で、何するよ？」

カンタがだるそうに口を開いた。

オタ部の部長、大学三年のカンタ。

横にも縦にも大きく、いつでも白いタンクトップで、種はいつも、何枚もってるのか気になっていた。


「決まらないと、GSかSPSで大会にするからな」

「またですか、どーせ部長が優勝じゃないですかぁ」

弱々しい声で、ひょろひょろした男が反論した。

彼がイジリだ。大学二年生。イジリは機械オタクで、その辺の電化製品の中身はほとんど理解しているし、作成もできる。

近々最新ゲーム機、SP3をこっそり作成しようとしているらしい……。



「うっさい！こないだのは、一回、生島に負けただろーが！」

カンタは声を荒げた。



「カンタ、まだ根にもってたのかい、種ちゃんに負けたこと」

細身で長身の男は鼻で笑いながらそういった。


「男らしくないなぁ」


そういうと前髪をかきあげた。

彼がカルイだ。
カルイはアメリカの母親と日本の父親をもつハーフで、綺麗なブルーの瞳を持つ青年だ。


容姿端麗、五か国語をつかいこなす頭脳明晰の大学三年生。


種はカルイがこのサークルにいるのが大学七不思議にはいるくらいおかしいと思っていた。
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表紙・目次

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