x34g
「えっと…昨今の異常気象や温暖化についての対策や、エコロジーとは何かとか……」

種はしどろもどろ語りだした。


「生島の口からそんなお堅い話題がでてくるとはなっ、ははっ」

カンタは机に足をのせて話半分に聞いていた。


「でもおもしろいかもしれないね、たしかに最近、非難令がでるほどだしね」

カルイは種の議題に乗った。


「あと一世紀先には暑さの為に外には出られなくなるんだろ?対策はもう万全らしいけどさ」


すると今度はイジリが興奮気味に語りだした。


「シェルターですね、あれは素晴らしいですよ。地下奥深くにもう一つの日本があるわけですから」


日本は温暖化の影響をうけて、毎年毎年、気温が上昇していた。


それこそ、種たちの曾祖父母世代は、エコロジーや、リサイクルなどに力を入れていたが、温暖化は避けられなかった。



そして、その頃から、数世紀後には暑さで地上では過ごせなくなるだろうと科学者達は予想していた。


その対策として、日本の地下に、地下都市を作り上げたのだった。

それは種の父が言うには曾祖父母の世代から着工され、去年それが終わった所だった。
< 36 / 38 >

この作品をシェア

pagetop