うたかたのおと。
***



「なにそれ!」

「声が大きいよ…、」


じろりとこちらを見た川波先生をちらりと一瞥して、雪乃は眉をひそめた。


「だってそれ、どう考えても変じゃん!」

「うるさい岡野!前を向け!」


少しも小さくならない雪乃の声に、川波先生は怒鳴ると、雪乃は渋々前を向いた。
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