うたかたのおと。

雪乃の背中を軽くつつき、後ろ手に伸びてきた手にメモ用紙を渡した。


かさりと紙を広げている雪乃は少し乱暴にシャープペンシルを手に取っていた。

雪乃は優しいから、きっと心配してくれているのだ。
それは分かってはいるけれど、応援してもらえないのは正直キツい。
唯一、近藤くんとのことを話せた友人だから。


再び、紙が回ってきた。
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