透明ニンゲンと秘密のレンアイ


 一人悶々としていると、姉ちゃんが服を持って階段を降りてきた。



「若桜ちゃんおいでー。お風呂場はこっちだよー」


「あっ、はいっ!」



 若桜ちゃん緊張し過ぎ。姉ちゃんは「おいで」って言い過ぎ。


 オレは心の中で突っ込みながら、濡れた頭をガシガシとタオルで拭いた。







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