コイビト未満


「まぁ、とりあえず行こう!せっかく迎えに来てやったんだし!
じゃあ梨羽ちゃんまた!」


「ちょっ…葵!」


今日はいつも以上に葵のペースに巻き込まれる

結局4限の授業は葵のせいでサボる羽目に



あーあ…出席しなきゃならない授業なのに


そんなこと、この自己中悪魔に言っても分からないだろうから言わないけど


学校から15分くらい歩いたところで私の住むマンションに着いた

その15分間、今日は何があったて
それを楽しそに話す葵の話を聞いてあげる私は


親なのか、姉なのか…

別に嫌ではないから聞いてあげてたら15分なんてあっという間で。




「はい、葵くんありがとうね
じゃあまたいつの日か、さようなら」


「は!?え!ちょっとちょっとせっかくここまで来たのに?」

「だって迎えに来たんでしょ?で、送ってくれたんでしょ?
これで葵の任務遂行じゃん。他になにかあります?」



私のマンションと葵兼三崎さんちのマンションは本当に真隣りで


私が家に着けば、葵も家に着く



それでthe end


完結。


だけど葵は違うみたいで



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