コイビト未満



英語教官室に戻ろうとした時だった



「蓮見先生、あの」

「ん?あ…」




私に声を掛けて来たのは




沖田沙耶




初接近


逃げ道は、ない






「どうしたの?沖田さん」

「ちょっと今日の所で分からない箇所があって…教えてもらえますか?」


「あ、あぁ………うん」





わざわざ私の元へテキストを持ってやってきた


相変わらず怖い視線


絶対違う と思いながら
沖田さんを教官室に入れる

< 117 / 433 >

この作品をシェア

pagetop