コイビト未満


浮かれたり、沈んだり



私って忙しい女




ていうか、面倒くさい女





部屋着に着替えてベランダに出る


部屋のベランダからも僅かながら花火が見える


その景色と、音を脳で感じながら


缶ビールのプルトップに指をかける





この景色、葵も見てるんだー…


沖田さんと…



また一つ、ため息をつく





「なあ、鍵かけろって何度言えばわかんの?」

「……………へ!?わ、葵…」

「ったく…不用心。」





後ろからビールを取り上げられる


「随分早いじゃん
今日22時あがりじゃなかった?」

「んー…暇になったから、早上がり」
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