コイビト未満
「鍵開けるから、一旦降ろすよ?」
部屋の前に着いて
葵の元から降ろされた
鍵を開けて部屋の扉を開ける
「はい、お嬢様おかえりなさい」
「ねむ………」
今日は疲れた
明日どこに行くか決めていないし
少しゆっくり休みたいな
先にベッドに腰掛ける葵
その葵目掛けてダイブした
「あおいー!」
「わっ!!びっくりした
菜成のスイッチはどこにあんだよ…」
「んふふ」
気持ち良くなっちゃって
もうこのまま眠れそう
「ねえ葵、する?」
「なにを?」
「するでしょ?」
「だからなにを?」
もうー!分かってるくせに!
私は葵の胸を叩く
その腕を掴まれたらスポッと葵の中へ収まってしまう
「菜成は酔っ払うといつも誘ってくるのなこの酒乱」
葵の胸の音が聞こえる
分かるよ
少しずつ早くなる鼓動
私と同じスピードで