コイビト未満



夜風を浴びながら側の海岸を歩いた



昼間とは全く違う景色



どこか更に神秘的で幻想的





この柔らかい砂の感触

生暖かい風

優しい波の音

潮の香り



一つ一つ、全てが大切な記憶


いつか、定年を過ぎて
お金と時間に余裕が出来たら


こんな場所で余生を過ごせたら…


なんて、何十年も先の理想を脳内で描きながら歩いている








「………莉香?」





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