コイビト未満
夕食を終えて
特にすることもなく
一人リビングで雑誌を読みながらテレビを見たり
ダラダラ過ごしている
年頃の莢菜は夕食を終えて早々自分の部屋に
彼氏と電話でもしてるのか。
「菜成、飲むか?」
そんなところにお父さんが缶ビールを二本持って来た
「あ、飲む飲む
ありがとう〜」
お父さんと一緒に缶ビールを開ける
二十歳を過ぎて、お父さんとお酒を飲むことなんて滅多に無かった
実家に帰ってきてもお酒を飲むことはあまりないから
乾杯、とささやかながら二人缶を合わせる