コイビト未満




グルグルグルグル


ひたすらカフェオレをかき混ぜる






「あんたって本当分かり易い

困った時はいつも手元が忙しくなる
てかもう混ざってるし、どんだけ混ぜるの」


「う………」



「よくわかんないなー菜成の考えてるコト

好きなのにどうして?好きなんでしょ?てか何度も言ってるけど菜成がそんなんだから葵くん可哀想だって

そうやって葵くんに片思いしてる子のことで悩むのもあんたがハッキリしないからでしょ?」





鋭利なナイフを突き付けられるように



息もできなくなるくらい苦しさに襲われて



あっという間に逃げ場を塞がれる






梨羽は私には遠慮しない



思ったことは、思った時に、思っただけ



それが梨羽の性格





間違っていることなんて一つもないから反論もしない




もっと器用に生きられたら、って何度も思っている

だけどそれはどうしても無理みたいで




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