コイビト未満
「んっ…あおいっ…」
「絶対やだよ?兄ちゃんとこんなことしちゃ」
いつ三崎さんが帰ってくるか分からないスリリングなシチュエーションで
私は葵のキスに応えてしまっている
やっぱり私はどんどん葵に侵食され始めている
今、三崎さんが帰ってきたら
この状況を見られたら
そう思うと、葵を突き飛ばしてでも拒まないといけないのに
抱き寄せられたその温もりから離れられなくて
葵の中にどんどん入っていく