コイビト未満




それから葵に会う機会が増えて

気付けば三崎さんの心配なんを余所目に



葵は何故か私に懐いて懐いて離れなくなってしまった



私からしたら…なんていうか



猫を飼ってる気分




飼ったことないんだけど





でも、例えるならそんな感覚




「葵くんわざわざキャンパスまで来るなんて本当菜成のこと大好きなんだね」

「もちろん!
て言っても高校とここ付属だから隣だしね!すぐだから迎えに来てやったの!」

「何で上から…迎えに来たって私この後授業…」




自分勝手で傲慢

俺が全て、みたいな本当自由気ままな猫のよう



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